IWASHI BLDG. イワシビルワークウェアIWASHI BLDG. イワシビルワークウェア

株式会社下園薩男商店
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株式会社和興

人口2万人の町阿久根にあるイワシビル。 母体はイワシの丸干し屋、そこにはオリジナルのアパレルが並んでいる。
直営店もこの1店舗しかないのに何故?その経緯を伺った。

下園 正博 SHIMOZONO MASAHIRO 株式会社下園薩男商店 イワシビル

創業昭和14年、ウルメイワシ丸干しを主にする水産加工会社。
2013年にウルメイワシ丸干しのオイル漬け「旅する丸干し」を販売開始し、日本全国の食のセレクトショップや雑貨店、ワインショップ等でも販売。
2017年9月9日には1Fショップ・カフェ、2F旅する丸干し等の工場、3Fホステル(簡易宿泊施設)の「イワシビル」という変わったお店を人口2万人の鹿児島県阿久根市にOPEN。

國分 博史 KOKUBUN HIROSHI 株式会社和興 株式会社和興ニット

60年以上に渡る縫製業の技術をもち、国内外の有名ブランドを手掛ける。
数多くのプロジェクトを担当してきたベテランのパタンナーを中心に最終的に身につける人にとって大切な事を判断基準にデザイン。
主たる生産を行う岩手工場と東北エリアを中心とする協力工場によりメイドインジャパンのものづくりをひとつひとつ丁寧にお届けする。
http://www.wakoh.tokyo/

二人の出会いは
若手経営者セミナーのつながり。
國分さんが鹿児島を訪れた
ことから始まった。

プライドのもてるワークウェア

下園

私達の企業理念は今あるコトに一手間加えそれを誇り楽しみ人生を豊かにする。そんな中、和興の國分さんと経営者セミナーで出会いました。元々洋服も好きで藤巻百貨店の故藤巻さんの本も何冊か持っています。

そこで働く人達がプライドを持って働けるような作業着を作りたいという話をしたのです。今工場内では異物が入らないよう監視カメラで作業者の手元まで映るように指導がされたりします。

ですがそんな環境では逆に信用されていないような、仕事に対してもやらされているという感じが強くなってしまうのではな いかと思うのです。

だから着るだけで職人としてのプライドが出るような服を作り、自分達の作り出す商品に自信をもって取り組めるようにしたいなと相談しました。

手伝う事になった経緯

國分

若い人達が工場で働くことにポジティブな印象を持ちにくい製造業ですが、プライドを持って働けるような会社にしたいというお話を同じ製造業の経営者である下園さんと出会ったころに話したのを覚えています。

お話の中で、私はイタリアの家具工場を視察した時の印象的なワークスタイルをお話させて頂きました。それは、イタリア人の家具職人の方々が白衣のようなワークコートを纏い、とても誇らしげに仕事をしていた光景について。お祭りでいうところの法被のように、それを身に纏うと、スイッチが切り替わるというものでした。その時、下園さんは新業態であるイワシビルを計画中で、まさにそこで働く人にプライドをもって働けるようなユニフォームを考えられないかというご相談を頂いたのです。

自社の会社ではまだ実現できていないことですが、私もやってみたいことをご提案させて頂くという、とても有難い機会を頂戴し、実現したプロジェクトです。プレオープン時に鹿児島まで持参して、滑り込みでご納品させて頂いた際の、スタッフの方々の素敵な笑顔が何よりうれしかったです。

食品とアパレルの販売

下園

一般アパレルの原価(材料やそれを作るうえでの作業代等)が約3割ほどだと國分さんから伺いました。

販売するうえで広告費用、モデルによる撮影、商品のデザイン、販売店舗の運営費用などそういったものの経費がかかってくるから原価自体は3割になる。海外の有名ブランドでもほとんどの作業を中国などで行い、デザイン企画や最終仕上げをヨーロッパで仕上げてそこの産地になったりすることもあると別の方からも聞いたことがあります。つまり価格が高いから品質が良いというわけではないのだなと思うようになりました。

イワシビルワークウェアは品質の良いものを使用し、国内製造なので原価が6割~7割です。でもメインは食品の販売なのでやっていけると思っています。

食品関係の製造原価は場所によって違いますが販売価格の50~80%ほど、大手の量販店等になるほど機械で大量生産され原価を安くでき、その分大きなお店を維持する費用が必要な場合が多いです。道の駅等に置いてある手作りで作られたようなものは販売価格の80%が製造原価だったりします。

イワシビルで販売している仕入れ商品の中にも原価率80%以上の商品も多くあり、最高で89%のものもありますが、知り合いが思いを込めて作っている商品だったりするので販売しています。商売としては駄目なのでしょうけど・・・

アパレル業界の現状・問題等

國分

日本国内のアパレル市場における輸入浸透率は増加を続けていて、近年の衣類の国内自給率(生産率)は3%を下回っています。つまり、日本製のアパレル製品を目にすることはほとんどありません。やはり、国内製のメリットをもっと強く押し出す必要があるように感じます。

丁寧な製品づくりはもちろんですが、製品にするまでのプロセスの中で、着用する人・状況に応じて、この仕様の方がいいのではないか?など、企画力をもって、クライアントと共にものづくりができる国内のアパレルメーカーがこれから必要になるのだと感じています。

今回のような下園さんとの取組みを通じて、メイドインジャパンの本当の価値を提供できる会社にしていきたいと考えています。

イワシビルワークウェア

下園

当初はスタッフの作業着だけのつもりでしたが、アパレルにも今あるコトに一手間加えたものを作り、品質の良いものを安く販売できるのではないかと考えたのです。

下園薩男商店という食品メーカーですが、実際に働いている会社だからこそ、働きやすいワークウェアを実際着て取り組むことができますし、アパレルにしては製造原価が高いといっても食品と比べたらそんなに変わりません。それに賞味期限も無いし、1着売れた利益は食品を何十個売ったものと同じくらいの利益になるわけです。これなら十分やっていけるなと思いました。

実際、海外で作られた大手の安い服に比べたら価格は倍以上しますが、品質のわかるお客様には「これすごいいいね!」と言われてほぼ即決で買われていかれるお客様も多いです。

これからも流行に左右される商品ではなく、港町の阿久根にふさわしい様なワークウェアを作っていけたらいいなと思います。目標は阿久根の町中を歩いている人全てがイワシビルワークウェアを着ている状態です(笑)

田舎町のアパレルとは関係ない会社から
発注がくることについて

國分

鹿児島の阿久根から発信するアパレルブランド、これすごく面白いと思います。しかも、食品を扱う会社だからこそ、視点がとても面白い。

例えば、アパレル製品につけることが義務付けられている品質表示。一般的には、販売元の情報のみ記載されていることが通常ではありますが、イワシビルのアパレル製品には、販売者:下園薩男商店と製造者:和興の情報がしっかり記載されています。このきっちりした考え方は、食品を扱う会社らしい部分です。

手前味噌にもなってしまうのですが、その考え方で作り上げるイワシビルのアパレル製品はどれもとても誠実だと感じます。イワシビルで働くスタッフの方々にピントを合わせて、デザインしていますが、下園薩男商店さんの企業理念にふさわしいワークスタイルが表現できていると思います。

また、食品メーカーである下園薩男商店さんとのお取組みは、自社にとって成長できる機会だと感じます。デザイン、トレンド、素材、スタイル、これまでの縫製業の枠から抜け出して、企画力をもって、活動領域を広げる必要があるからです。弊社ももっともっとレベルを上げて、下園さんとの取組みを楽しみたいと思います。

これからもどうぞよろしくお願い致します。

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